うつ病(鬱病)とスピリチュアルとインナーチャイルド

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うつ病(鬱病)を最新のポリヴェーガル理論とインナーチャイルド、スピリチュアルな面から記事にしました

うつ病(鬱病)あるいは、うつ状態の人が急増していると言われていますが、ショックな出来事があっても、病気にかからずメンタルを強く保てる人もいる一方で、傍から見ると問題などなさそうな人がうつ病(鬱病)やうつ症状で辛い日々を過ごすこともあります。

一見、突如うつ病(鬱病)になったように感じる人もいれば、病気、悲しい出来事やショックな経験から立ち直れず、うつ病(鬱病)になる人もいます。

起きた事、身の上に降りかかったことを受け入れられず自分の感情を拒否したことで神経系に感情のエネルギーがたまり、気が付かないうちにうつ病(鬱病)になってしまうこともあります。

小さいころから蓄積したトラウマがある日容量オーバーして体と心の病気として表現され、それがうつ病(鬱病)であるケースもあります。

しかし、うつ病(鬱病)は病気というよりも、生命を守る防御システムから端を発したのだとしたら?

数回に分けて世界的にトラウマ治療や心理学に取り入れられるようになりつつある最新の神経学のポリヴェーガル理論からうつ病(鬱病)についてお話します。

ただし、トラウマの症状とうつ病(鬱病)とよく似ているため、厳密には違うのかもしれませんが、ポリヴェーガル理論での動けなくなる状態、フリーズ、シャットダウンとして体と心が反応するメカニズムとしてうつ病(鬱病)を扱います。

ご自身のうつ病(鬱病)に当てはまっているかどうかは自己責任にて見極めてください。

自殺を考えるほどうつ病(鬱病)が重度であるならすぐに病院でみてもらいましょう。

誰でも気分が落ち込むことはあります。
特に愛する人との離別やペットロスなど悲しみが長期に及ぶと自分がうつ病(鬱病)なのかもしれない、と疑うこともあるかもしれません。

また、職場が変わったり人間関係が壊れたり、大きな失敗をしてしまうと、もう立ち直れないと感じるときもあります。
あるいは、自分では気づかない明らかな理由がないのに、悲しみが襲ってくることもあります。

うつ病は、普通の不幸と違って、落ち込みが長く深いことと特徴的な症状があり、重症の場合は自殺することもあり得るため、症状が軽いうちに何らかの対処が必要です。

また、社会的に孤立してしまうことがうつ病の発症を招いたり、逆に、うつ病(鬱病)のために人との繋がりを切ってしまったりするため症状を悪化させるケースがあります。

うつ病の兆候

  • ほぼ毎日、一日の大半を落ち込んだ気分で過ごし、それが数週間から数ヶ月続く
  • 集中力や記憶力の低下
  • ほとんどすべての活動に興味や楽しみがなくなる
  • 頻繁に涙が出る
  • 不安や取り越し苦労
  • 疲労感や気力のなさ
  • 睡眠パターンの変化(普段目が覚めない時間帯に起きる・睡眠時間が長すぎる・短すぎる・疲れが取れない)
  • 将来に対する不安や心配、絶望感、根拠なく物事を悪いように捉える
  • 食欲の増加または減少、およびそれに伴う体重の変化
  • 無力感、無価値感や罪悪感で頻繁に悩む
  • 自殺を考える

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うつ病(鬱病)と身体的な痛み

心や精神と健康は切っても切れない関係で、うつ(鬱)の症状が腰痛や頭痛などの原因不明な身体的な痛みとして現れることがあり、その逆で、病気、特に慢性病がうつ病(鬱病)を引き起こすこともあります。

研究結果で、心の変化によって脳を「再配線」することができると証明されたこともあり、脳と心は表裏一体でこれまで考えられていた以上に相互に影響し合っているようです。

長期に及ぶ痛みがあると、どうしても心も弱りがちになりますが、将来の心配や不安は、免疫力を低下させ、ストレスホルモンを常に体に放出するため、心と体の両方を蝕みます。

心が弱っていたら、うつ病(鬱病)を予防するためにも好きな音楽を聴いたり楽しいドラマを見たりして心を明るく保つ工夫をしましょう。

ポリヴェーガル理論では、社会性を保つことが自律神経系を健康に保つために欠かせないと言います。

暗くなったり、心が引きこもりがちになったりしても人との交流を断ち切らずに、もし周りに共感してもらえる人がいない場合は専門家に相談してみましょう。

うつと感情の起伏の違い

人生は山あり谷ありで、悲しい事や情けない事など様々な出来事で、不幸な気持ちになり、落ち込んだ気分から抜け出すことが不可能に感じることさえ何度かあるでしょう。

失恋や家族の訃報、失業、受験の失敗など悲しみに暮れる日々を一時期おくることが人生にはありますが、うつ病(鬱)と悲しみの感情や気分が落ち込んでいる一時的な感情の起伏の違いはどうやって見分けることができるのでしょうか?

嫌な出来事、悲しい別離も時は人を癒し、徐々に明るい気分が戻って来るものですが、落ち込んだ気分から抜け出せない期間が続く場合、または人が通常の日常を再開することができなくなったなら、うつ病の徴候である可能性があります。

では、悲しみや落ち込んだ気分とうつとの違いとは何でしょうか?

簡易的なものになりますが、ある瞬間だけであっても、笑いが出るかどうかも判断材料となります。

例えば、家族が亡くなり、悲嘆にくれていても、葬式会場で、誰かのチャックが開いたままになっていて、それに目を奪われクスっと笑ってしまう。これは一瞬でも外の世界に対して関りを持ち健康的な反応が起きている証拠です。

このように、ある瞬間だけでも興味や社会的な関りを持つことが出来、自然な反応的な気分の流れがあり状態が変わることがあるかどうかで、うつ症状(鬱病)なのか、感情的なものなのか判断できます。

ただし、病院で検査してもらうことは安心に繋がりますので、うつ病を疑ったら、一度病院で相談してみましょう。

私のうつ(鬱)体験

私のうつ経験をお話しすると、15年ほど前、その時はうつとは感じていませんでしたが、今思うとあれがうつ病(鬱病)の症状だったのだと思います。

バーバラ・ブレナンヒーリングスクールに入学して数か月たった時、外の世界と切り離されているようで、生命力もなく生きていると感じなくなりました。虚無という表現が最も近いと思います。

理由もなく涙が出て、仕事にも行き、自動操縦で仕事もこなせるのですが、何も感じないのです。数週間から一か月以上続きました。

バーバラ・ブレナンヒーリングスクールは年に5回、各回1週間授業が開催されていたのですが、丁度開催されるほんの数日前にやっとうつ病(鬱病)から解放されることが出来たのでした。

きっかけは、ネガティブ思考でがんじがらめになり、生命の崩壊を予感したからです。
「私このままだと精神が壊れ病院送りになる・・」お風呂につかりながら、そう思ったとき、その状態から抜け出すための対策を考えました。

私は何度か転職しましたが、仕事内容が変わっても、効率よくこなしてきたため仕事に関してはある程度自信があったので、こう考えました。
「もし仕事でこのような状態になったら、私は問題解決のために何をするだろう?」
するとお風呂から上がるころにはうつ(鬱)の症状から抜け出していました。

問題解決という理性的な思考をしたことで、脳の司令塔である前頭葉にアクセスし、闘争逃避反応のフリーズ状態を解除できたからではないかと思います。

うつ症状の原因は、プロセスと呼ぶトラウマワークです。

バーバラ・ブレナンヒーリングスクールはヒーリングを学ぶことよりも本人が気づいていない信念体系や過去の心の傷を癒すワークをたくさんします。
元々ごく普通のOLだった私にとって、学校でするワークは未知の体験でした。
それがトラウマ解放のためであっても急激なワークは自律神経系を圧倒し、生命維持のために遮断モードになってしまったようです。

これが、ポリヴェーガル理論で、今まで知られていた副交感神経とは違った働きをする副交感神経の「シャットダウン」機能です。

ポリヴェーガル理論は逃げるか戦うモードの闘争逃避反応よりもストレス強度が増したとき、動物では、いわゆる死んだふりにあたる「シャットダウン」が人にも起こり、それがうつ病(鬱病)の症状だと言います。

病気というよりも、生命を最優先するための生き残り戦略がうつ病(鬱病)の初期症状だとされているようです。

スピリチュアル(オーラ)とうつ病(鬱病)

クライアント様を見てきた経験と自分自身の体験から私の専門分野であるスピリチュアルな面のオーラと言われる人体エネルギーからうつ病(鬱病)について見てみましょう。

人体エネルギー(オーラ)には計12か所のエネルギーのセンター、チャクラがあります。
うつ症状(鬱症状)がある人のチャクラの多くは、動きがなく、停滞していることがはっきりと分かります。

健康な人でも12か所のチャクラが全て健康的な状態にあるわけではありませんが、よく動いているチャクラがエネルギーを供給して、活力を生み出しています。

しかし、普段健康な人もトラブルや心が痛む出来事があると、いつもよく動いているチャクラがエネルギーを運ばなくなりバランスが崩れ実際以上に心身に負担を感じることはよくあります。

人と親密な関係を築いている場合は、共感や辛い話を聞いてもらうことでチャクラがまた活性化して苦しみや悲しみが長期化しにくいようです。

また、トラウマを癒すワークを行っていると感情の引き金になる出来事が減り、ストレス耐性がついているので、ストレスになる物事がグンと減ることも心と体を健康に保つ役割を果たします。

その逆で、すでにチャクラやオーラが弱っている人は小さなストレスがとどめを刺すような原因となることもあり、急にうつ病(鬱病)が発症したように感じるかもしれません。

人との繋がりは健康にとって重要な要素です。

人といて安心を感じられないならうつ病(鬱病)になりやすいかもしれません。
安心感を持つことは体にしっかりエネルギーを供給するグラウンディングを助け、生命力を向上させるからです。

うつ病(鬱病)から解放される新しい見解: ポリヴェーガル理論

20代のころお付き合いをしていた人に突然別れを言われ、数か月以上仕事をしても涙がこぼれることがありましたが、こちらは自然と時間が解決してくれました。

ただ、自分をどうやって癒すか方法を知らなかったので心の深いところでトラウマとなり、恋愛対象の男性には心を開けない傷跡が残りました。

このように長い悲しみが続いて深い心の傷となっても、うつ病(鬱病)になるとは限りません。

死別、ペットロス、別離などの深い悲しみとうつ症状とどのような違いがあるのでしょうか?

ポリヴェーガル理論ではうつ病(鬱病)は自律神経系がシャットダウン(遮断)して、動物で言うところの「死んだふりをする」状態です。

戦うことも逃げることも出来ない時、自分を守るための最終手段として刺激を閉ざす状態になるわけですが、動物と人間の違いは、自己叱責や恥、自分を責める思考がグルグルとまわり、ループになるためシャットダウンが長期化することがあります。

自分を責めることは自分で自分を攻撃し、同時に自分を守る体のシステムと拮抗します。

自分を責めることで同じ間違いをしないようにしているわけですが、これは子供のころから続く癖のようなメンタル活動であるため、自動思考で本人も気づきにくく、これがバランスを崩すと精神的に自分自身を追い詰めることになりかねません。

自分を責めたり、相手を責めたり、後悔の念は自虐行為で、確実にオーラを破壊し、メンタルを弱らせます。

「こうすれば良かった」「あの時なぜあんなことになったのか」・・。
そのような悲しみを紛らわすための思考によるネガティブな刺激を行わなければ、悲しみは愛へと転化され、ほろ酸っぱい、優しく甘い痛みとして残ります。

自分を痛めつける思考はうつ病(鬱病)に繋がりやすくなります。

思考であっても、自分を責めるような行為を止め、失った悲しみを感じることを自分に許すことが心と体の健康に良い影響を与えます。

ではポジティブ思考をすれば解決するのでは?と思うかもしれませんね。

残念ながら、表面だけのポジティブ思考は効き目がありません。

おすすめの方法は、自分を痛めつける思考がわいたら、優しい言葉という消しゴムでネガティブな思考を消すことです。

例えば、「私はなんてバカなんだ・・」そう思っているのに気づいたら、「バカでもいいよ。いつも心配してくれてありがとう。」と自分に優しい言葉をかけましょう。

オーラもメンタル活動も積み重ねでポジティブ思考に変化します。

また、ポリヴェーガル理論では、人との交わりが自律神経系に良い影響を与えシャットダウンを防ぐ役割を果たすと言います。

次の回にはポリヴェーガル理論を分かりやすく説明し引き続きうつ病(鬱病)について考察します。

悲観的に考える癖を変えるために:
自動思考とは?

インナーチャイルドとうつ症状(鬱症状)

うつ症状(鬱症状)とインナーチャイルドの関係をクライアント様の例で説明します。

仕事も続けられる程度の症状ですが、精神科で投薬治療を受けているクライアント様がある日突然、目もうつろで抜け殻のようになってしまい急きょセッションをさせて頂きました。

その日は明らかにうつ症状(鬱症状)のようでした。

ご本人はそうなったきっかけすら分からないようでしたが、ほんの些細な出来事で癒されていないインナーチャイルドが刺激され見捨てられる危険を感じて、自律神経系のシャットダウンが起きたことが原因でした。

もちろん、現実は全く違い、見捨てられる要素など100%ありません。
ご本人もそれは十分理解しているのですが、シャットダウンはこのように、現実に起きないと分かっていても、ほんの小さなきっかけで過去の心配や怖れに体が反応して精神活動が停滞してしまいます。

心に傷を負ったままのインナーチャイルドが恐怖で大人の理性を乗っ取ってしまうのです。

心に傷を負うとき、それは私たちが孤独を感じたときです。

怖いのに誰も感情的に寄り添ってもらえないとき、私たちは自分に価値がないと信じてしまいます。

愛されて育ったと思っていても、私たちのインナーチャイルドは、怖かったのに誰も助けてくれなかった時の痛みを覚えていて、それを思い出させる出来事に合うとパニックになり大人の意識を乗っ取ってしまうのです。

うつ(鬱)予防のためセラピーを受ける

共感は心を癒す特効薬です。
しかし、親や友人に話してもスッキリしないことも多いのではないでしょうか。

癒しの専門家に相談するのと、友人や親に相談するのとどんな違いがあるのでしょう?

私たちの脳にはミラーニューロンという相手の感情を察するシステムがあり、相手の悩みを聞くとき、聞いている方にも相手の苦悩が伝わります。

ですので、専門家でない場合は、その辛さに触れるゆえ、聞いている方にも闘争逃避反応が起こりやすくなります。

どうにかしてあげたい気持ちと何か対策を講じなければと感じるために、相談者の行動や気持ちの持ち方を変えようとしてしまいます。

これは、親切心と聞いている方の未解決な心の痛みを刺激すること両方からそうなってしまうのですが、悩んでいる人には共感よりも、自分を変えなければならないというメッセージが暗に込められているのが無意識で分かります。

話を聞いてもらっていても共感してもらっているようには感じず相変わらず孤独を感じてしまうのです。

専門家に相談すると、闘争逃避反応からではなく、統合されたまま寄り添う姿勢が無意識ながら相談者に伝わり、そのやり方を自然と学んでいくことができるため真の癒しに繋がります。

真の癒しは自分が自分自身をありのまま受け止め、インナーチャイルドに寄り添えるようになることです。

小さな悩みであったとしても放っておくと心身のバランスを崩す原因となります。

バーバラ・ブレナンヒーリングの卒業生のセラピーとヒーリングをお試しください。

小さな悩みから体や心の悩みまでどうぞお気軽にご相談ください。

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