蛙化現象-危険なカエル現象とは?

蛙化現象とは? カエル化現象セラピー 危険な蛙化現象とは?

蛙化現象を見過ごしているとあなたを心から気づかいサポートしてくれる可能性のある人を毛嫌いし、あなたがどんなに尽くしても一握りの感謝の気持ちすら持たない人に惹かれてしまう不幸な人生を歩むかもしれません。今まで好きだと思っていた人のささいな癖や人間らしさで嫌悪感を抱くとき、何が起きているのでしょうか。

ほんの小さな気づきが幸せな人生のヒントとなる、そんなブログを読者の皆様にお届けしている今日のテーマは蛙化現象(かえるかげんしょう/カエル化現象)です。すでにパートナーがおられる方も恋愛にはあまり興味がない人も、蛙化現象で嫌われてしまった経験のある方も、相手やあなた自身のことをもっと理解するお手伝いになる記事をお届けします。

蛙化現象(かえるかげんしょう/カエル化現象)とは、好意を抱いている相手が自分に好意を持っていることが明らかになると、その相手に対して嫌悪感を持つようになる現象を指す心理学用語。
2020年代に入ってからは、交際相手などの嫌な面を見て幻滅する意味でも使われている。

「好きだった相手」が「生理的に無理」と思うほど逆の感情になることから、グリム童話『かえるの王さま』に例えて蛙化現象と呼ばれる。
ウィキペディアより引用

先日テレビで「一瞬で冷めてしまう蛙化現象」が起きたきっかけは何ですか?と街頭インタビューをしているのを見ました。
ある女性は「マスクが息で凹んだり膨らんだりしているのを見た時」と言うのを聞いて、そういえば学生時代そのような些細なことで幻滅したことがあったのを思い出しました。

もちろん今では、暴力的な一面や信用できないようなタイプの人なら別ですが、人間として当たり前の生理的なことで相手を嫌うことはありません。
しかし、それが恋愛対象や親密になろうとしている相手なら些細なことでも過去の問題が浮上して心理的な影響を与えます。

次の蛙化現象(カエル化現象)の原因をご覧ください。あなたに当てはまるものはありませんか?

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蛙化現象(カエル化現象)の原因

1.直感的に違和感を覚えた

習慣的に蛙化現象があらわれない人が相手に対して嫌悪感を持ったのなら、もしかしたら直感的に相手と自分が合わない要素を察知したのかもしれません。感じた違和感を大切にして何が気になったのかを掘り下げてみましょう。

2.実は相手をよく知らないことに気づいた

相手を振り向かせようと一生懸命だった時には自分の中に相手のイメージを創り上げています。
相手の生身の人間らしい部分を垣間見て、目の前にいる人のことを本当はあまり知らないことに気づく瞬間があります。
理想化した相手ではなく人間である相手に気が付いたとき、目の前にいる好きだと思っていた相手は見知らぬ人であったことに気が付き神経回路に反応を起こして心理的な距離を置くために嫌悪感を覚えることがあります。
なぜなら脳にとって知らないということは恐怖を覚えるからです。
必ずしもその危険サインは正しいとは言えず、脳機能の一つで危険から身を守るための反応だけに過ぎないことが多いため、相手のちょっとしたことから蛙化現象を感じたのなら、しばらく様子見をしてみましょう。

3.親密になることへの恐れ

親密になることへの恐れは幼児期から始まります。
親の侵略的な干渉やコントロールは親密になることに対する恐怖を植え付けます。
同時に子供は親に世話をしてもらわなければ死んでしまうので愛を与えてもらわなければなりません。
愛を求めながら同時に表面的な関係でいたいと相いれない欲求を無意識でもっているため、深く関わる前に相手を拒否することがあります。

4.過去の嫌な経験から深く絆を作ることができない

過去の人間関係で起きた嫌なことが記憶に深く残り、その心の痛みが人と深く絆を作ることに対する怖れとなり傷つく事を無意識で避けたい欲求から蛙化現象が生まれることがあります。

5.認めたくない自分の一部を相手の中に見ている

心理学では投影や転移と呼ばれる自分の中に許せない部分や人間らしさを認めたくないところがあると相手の言動の中に嫌悪感としてうつります。
もし自分自身を完璧な状態で見せようとしているなら蛙化現象はあなたの中にある人間的な部分をあなた自身が嫌っていることが原因なのかもしれないと考えてみてください。

6.相手から嫌われることへの恐れ

嫌われることを極端に恐れているなら嫌われる前に相手を突き放そうとしていることが蛙化現象を引き起こしているのかも。自分が相手を嫌うことで、自分が傷つくことを避けているのです。

7.パートナーシップに対する不審

相手は自分を裏切る、あるいは、相手を信用できないといった無意識の疑いがある場合は相手に心を開くことができず蛙化現象となって相手の中の許せない部分を見つけようと無意識にきっかけを探していることもあります。

私たちのパートナーシップのモデルは育った環境と周りから見聞きしたこと、そして経験から生まれます。
まず自分自身の両親の関係はあなたから見てどうだったのかを自分に問いかけてみましょう。
ネガティブなイメージが強いならほぼ間違いなくパートナーシップに対する不安や怖れがあることでしょう。

両親はお互いを愛情深く、健康な境界線を持ち、相手を尊重し信頼していたのでしょうか?
両親のパートナーシップに問題がある場合、もしかしたら自分も両親のようになりたくないと感じていて極端に理想化した相手を求めようとしているのかもしれません。

8.愛着障害の影響

何らかの理由で親が自分をかまってくれないことが続いたり、何かショックなことがあったときに心理的に寄り添ってもらえない環境で育ったりした場合には自分には価値がないという信念が生まれやすくなります。

心の寄り添いは必ずしも両親の子供への愛情が欠けているから起こるものではありません。
親も子供のころに寄り添ってもらった経験がないため心理的な寄り添いとはどんなものなのかを知らないのです。

しかし、ネガティブ、ポジティブ、どちらも人間なら感情は自然に沸き起こります。
子供には体に熱を持つようなイライラするような強い感情をどのように処理したらよいかお手本が無くネガティブな感情の対処が出来ないことで神経系に感情的なエネルギーが残り続けて不安や孤独感を感じやすくなると言われています。

愛着障害は親しくなると親との関係を思い起こさせるため、防衛的な心のメカニズムが働き相手と親密になろうとすると自分は見放されるのではないだろうかという意識下にある漠然とした恐れを抱きます。

恐れを感じないように抑圧してもしつこく残る不安や怖れは体の落ち着かない、或いは硬直した反応を伴います。
そのようなストレス反応はさらに不安を増幅するため、相手に問題を見つけ気に入らないところに目がいき心理的に離れる特徴を持ちます

つまり嫌悪感は防衛反応で、相手を突き放すことでひと時の安心感を得たいのです。

愛着障害は赤ちゃんが不快感など助けを求めて泣いても親がたまたま忙しかったり機嫌が悪かったりしてその赤ちゃんの助けに応じることができないことが何度か積み重なると子供は人との絆を持つことをあきらめます。
諦めたからと言ってがっかりすることや悲しみは薄れることはなく、表面にでないように無意識で抑圧しているために、人との繋がりはその痛みに触れ、そのたびに防衛反応がおきます。

現在の人付き合いで、ありのままで受け入れられると感じる、安定した、安心できる人間関係が保てているかで愛着障害が問題になっているかどうか判断できるでしょう。

危険な蛙化現象とは?

蛙化現象で心配なのは、自分を愛してくれない人に惹かれ続ける事や実らない相手に愛を求め続けてしまうこと。
あなたをサポートし、勇気づけてくれる可能性がある人を自ら遠ざけてしまい孤独を感じるような関係性に留まらせてしまうこともあるでしょう
愛のない人に一生懸命になるほどに自分は愛される価値のない存在だと自分で言い聞かせているようなものです。

結婚しても怖れや不安は自分の内から発生するのですが、不安になる原因は外からやってくるように感じるため、深い信頼関係を築くことが難しくなります。

一過性の蛙化現象なら問題なく、学びの経験として特に悪影響を及ぼさないでしょうが、あなたの人生を振り返って蛙化現象が定期的に現れるようなら人生を豊かにする人間関係を持てるように蛙化現象の改善に取り組むことをお勧めします。

蛙化現象を克服するためのヒント

深刻な蛙化現象は愛着障害から発生しています。
その背後には、神経システム反応や脳の闘争逃避の過活動にかかわるため専門家の助けが必要ですが、ご自身で改善したい場合は以下の方法をお試しください。
(当サロンでも愛着障害克服のためのセッションをご提供しております)

 

1.蛙化現象が起きた時にあなた自身の呼吸の状態や地に足がついている感じがするか、自分の体の硬直具合をチェックする
*そうすることで脳の闘争逃避反応の回路から違う脳の回路につなぐことができるので蛙化現象が少し収まりやすくなります

 

2.相手の気に入らない部分を発見したら、自分の頬や胸に手を当ててぬくもりを感じる。 
*この方法も自分の中に安らぎを構築する方法になります

 

3.冷静に判断してくれるような信頼できる友人に相談する。

 

4.すぐに結論を出さず一旦ノートに書き留めて一週間後に読み返し、嫌になった事柄が本当に自分にとって重要な問題であるかどうかを判断してみましょう。

蛙化現象のまとめ

人はだれしもこうなるだろうと予測している固定したイメージ的結論があります。
例えば、デートの時は自分がリードしたら相手は喜んでくれるだろう、そう思って1週間前から準備しても相手はゆっくりお茶がしたいだけだったのに、こちらの気持ちを汲んでくれない思いやりのない人だと勘違いされることもあるかもしれません。
ただ一緒にいることで愛を育むことを学ばなかった、楽しい経験をする事の方が大事だといつしか思い込んだ人と自分のやりたいようにさせてくれなかった両親のもとで育ったために人から指図されるのが嫌いな人。
このようなすれ違いから生まれる蛙化現象は双方どちらも悪くなくただ相性が悪かっただけのように見えます。
しかし自分の無意識的なパターンを理解していないと些細なことから関係が終わってしまうことが蛙化現象の残念なところでしょう。

蛙化現象のパターンを繰り返している人は表面上の問題のもっと奥にある不安や心配にもかかわりがあるかもしれません。

穏やかで信頼関係を結べる理想的な人に嫌悪感を持ち、自分から傷つく事を求めるような一方通行の愛で終わる人を追いかけるのはそろそろ終わりにしませんか?

蛙化現象で相手から嫌われた人も辛い経験だったでしょうが、自分の何かが間違っていると思ったり、自分は魅力がないと責めたりする必要は全くありません。
しかし、自分の無意識のパターンを知ることはこれからの人生の宝物となります。

 

蛙化現象を克服するセラピーを受ける

会社の人間関係から対人問題、交友関係まで人との結びつきに問題を感じることは当たり前のように思いますが、全く覚えていない一歳に満たない幼児期の時の人とのかかわり方が人生の人間関係の基礎を成します。

よく見かけるセラピーの方法では、親子関係の問題や嫌な経験から人間関係が怖くなった経緯をさかのぼるセラピーを行いますが、最近の研究で対人における神経生物学は、初期の人間関係がいかに脳を形成するかということを明らかにして愛着理論を一変させました。

発達初期の右脳、つまり無意識のころの影響が色濃く人間関係に影響することが分かったのです。

表面的な意識よりも、より深く早期に形成される非言語的で、身体ベースの生存にかかわることが生涯影響します。

当サロンでは、脳の闘争逃避反応の過活動を前頭前野に繋ぎなおすための身体ベースのセッションや無意識を意識下することで破壊的な言動を変えるお手伝いします。

幼児期のトラウマや愛着障害が一生涯続くと嘆くことはありません。
癒しは可能です。
あなたも豊かな人間関係と愛のあるパートナーシップに喜びを感じることができるのです。

蛙化現象がパターン化している方は意識しているよりももっと深いところで起きていることが考えられます。

当サロンでは傾聴ベースではなく、現在海外で多く取り入れられている身体ベースから神経系を鍛えてレジリエンスを高めるセラピーコーチングを取り入れていますのでお気軽にお問い合わせください。  

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