人と比べてしまうのはなぜ?劣等感を癒す方法とは?

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人と比べてはいけないと思っていても人と比べてしまうのには訳があります。 自分が劣っていると感じるときの自己否定や自己卑下を癒す方法

「人と比べるな」って父は生前よく言っていましたが、本当に人と比べないことなんて出来るのでしょうか?

人と比べないと、羨望もなければ劣等感の多くもなくなるはず。

分かっているのになぜ比べてしまうの?
そんな風に自分を責めることはありません。

比較はすでにDNAレベルで埋め込まれていると思われるからです。

先日海外の大学の有名な心理学の教授のお話を聞く機会がありました。

ご高齢だと思うのですが、いまだに人と比べてがっかりすることがあり、そのたびに自分の中にまだ癒されていない何があるのか潜在意識をプロセスすると言っておられました。

正直なそして、人間味のあるお人柄が伝わり私の心も温かくなりました。

その人曰く、「鳥も自分をよりよく見せようと羽を広げたり、ダンスをしたりして相手を引き付けようとします。ゴリラも胸をたたいて他のゴリラより自分が強いところをアピールします。比較というのは自分の子孫を残すための戦略で元々備わっているものではないかと思います。」
そう言ってにこやかに笑っていました。

人と比べるメリット

人と比べることは悪いことではありません。
多くの場合、私たちの生活や仕事、環境を整える便利なツールとなります。

何度も失敗しながら正解を導く時間やエネルギーを人と比較し真似ることで節約できます。
手早く不利益を防ぎ、間違いを犯すリスクを減らします。

他人と足並みをそろえると人間関係のいざこざを減らし、団結力が増すため、同じ目標を達成するにはある部分では人と比べながら進めることが必要です。

特に子供は危険に対する認識があまりないため人と同じように行動することが安全を守ることに繋がります。

人と比べることがとても便利なツールであるがゆえ、脳が発達する時期に覚え込んだ「比較」のデメリットに気づかないまま、次第に心と精神を傷つける思考が無意識に根を張り自分を苦しめることにならないようにデメリットを知ってストレスを回避しましょう。

人と比べるデメリット

人と比べる最も大きなデメリットは劣等感や自己否定でしょう。
人に出来て自分が出来ないことがあると、自分は不完全で不十分な人だと思って自信を失くしてしまいます。

私の場合、早生まれで、同学年でも1歳ほど年齢差があるので、小学校低学年まで、「自分は何をやってもできない」と感じていました。
私の母も他の子供が出来るのになぜうちの子だけが?!と感じていたふしがあり、厳しく躾けられました。そのたびに私は自己否定や劣等感が深層心理にはびこっていきました。

もちろん、人生は劣等感だけでなく出来た事や褒められ自信になった事もあるので、他人と比べて出来なかった時に自己否定の念が起き、また今まで出来なかったことが出来るようになったことで自己肯定感が高まり、その繰り返しでバランスをとっているわけですが、プラスに転じたのは中学一年の時です。
中学になって、ちょっとしたことがきっかけで、やっと自分が劣っているわけではないのだと思えるようになったのを覚えています。

今でも出来ない時の心のトラウマが残っていて、自信喪失することがありますが、過去の克服した経験が自分自身を支え、粘り強く我慢することも人生には必要だと知っている自分と、自信の無い自分と両方のバランスを保つようにしています。

粘り強く我慢することも、やはり他人から学ぶこともありましたので、人と比べることで自分を痛めつけながらも、人を見て自分の足りないことを学ぶ繰り返しがあったように思います。

人と比べる劣等感や自己否定を和らげるには

動物は他と比べることなく、自分の出来る限りのことをします。
雄は他の雄に雌を取られても「自分が劣っているからだ」と思わず、他の雌を追いかけることでしょう。

人が動物と違い精神的に辛くなるのは劣等感を覚え、自己卑下や自己否定をするからです。
自己卑下や自己否定の利点は自分を責めることで危険を避けることが出来ると信じていることが一つの要因でしょう。
幼少期の心の癖が出やすく、自分が優れていれば嫌なことが起きないはずだとどこかで思い込んでいる分野があります。
自分が人より出来ると先生から好かれる、自分が優秀ならばお母さんもお父さんも自分を愛してくれるはず。

大人になっても無意識の信条が影響して、嫌な事から逃げるための戦略が「自分が人よりも良くできれば傷つかない」かもしれません。
あるいは、人から傷つけられる前に自分自身を責めて自分を傷つけ痛みを和らげようとしているのかもしれません。

自己否定や人と比べることで感じる劣等感が原因で自分自身の心や精神を蝕むことが実際にあると知ることが心の癖が変わる一つのきっかけになります。

そして、大事なことは、思考では人と比べる癖は直らず、心の痛みは和らげることができないことです。
人と比べても意味がないことを重々承知している人でも、人と比べてしまって落ち込み辛いこともあるでしょう。
冒頭でお話しました通り、高齢の有名な心理学の教授でも比較してしまうのであれば、理論や知識は役に立ちません。

なぜなら理性で感情を抑えることはできないからです。

しかし、感情は一過性のもので思考という燃料を与えなければすぐに過ぎ去ります。

感情は体の反応を伴います。

人と比べることで起きる劣等感や自己否定の心の痛みを改善するには、体の反応を落ち着かせることをしなければなりません。
脳の中の「戦うか逃げる」闘争逃避反応を鎮める自分なりの方法を見つけると今までとは違う脳の神経回路を開発しストレスに対応することが上手くなります。

*事故や虐待などの明らかなトラウマだけでなく、家族の愛着問題でおきる感情的に寄り添ってもらえなかった心の小さな傷がたまってトラウマになっている蓄積性の場合など、神経系に未完了の感情のエネルギーが残っているために、自己叱責のような悪循環をとって強いストレスになることがあります。
そのようなケースはセルフワークは難しく専門家の助けを求めることをお勧めします。
当サロンでもご相談を承っておりますのでお気軽にセッションをお申込みください。

自己卑下を改善する方法

ストレスや自律神経に効果的な当サロンみか月と三ツ星で行っているセラピーの一部を公開します。
場所を選ばずその場で自分で出来るものをご紹介しますので是非トライしてみて下さいね。

人と比べることで悩みを抱え込む前にすることがキーポイントです。

息が浅くなる、急に体温が上がったり下がったりする、肩が硬直する、足の力が抜ける、みぞおちに痛みを感じたり嫌な感じがしたりする、あごに力が入る、噛みしめ、このような感情的なサインを感じたら、次のことをします。

  • 1.自分の姿勢をチェックして、肩を丸めたり後ろに重心を置いていたら背筋をのばし力みをとる
  • 2.呼吸を出来る限りゆっくり吸い、吸う呼吸よりもっともっとゆっくり吐く
  • 3.意識しながらあくびをする
  • 4.意識しながら手をあげ伸びのストレッチをする
  • 5.可能なら、手足をブルブル震わせる

これらは、すべて闘争逃避反応を担っている脳の過活動から、脳の違うところを使う動きで興奮を静める動作です。

すぐに効果は出ない場合もありますが、確実に今までのストレス反応を変えるための脳の新たな繋がりを形成します。

諦めず訓練してください。

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