動物は他と比べることなく、自分の出来る限りのことをします。
雄は他の雄に雌を取られても「自分が劣っているからだ」と思わず、他の雌を追いかけることでしょう。
人が動物と違い精神的に辛くなるのは劣等感を覚え、自己卑下や自己否定をするからです。
自己卑下や自己否定の利点は自分を責めることで危険を避けることが出来ると信じていることが一つの要因でしょう。
幼少期の心の癖が出やすく、自分が優れていれば嫌なことが起きないはずだとどこかで思い込んでいる分野があります。
自分が人より出来ると先生から好かれる、自分が優秀ならばお母さんもお父さんも自分を愛してくれるはず。
大人になっても無意識の信条が影響して、嫌な事から逃げるための戦略が「自分が人よりも良くできれば傷つかない」かもしれません。
あるいは、人から傷つけられる前に自分自身を責めて自分を傷つけ痛みを和らげようとしているのかもしれません。
自己否定や人と比べることで感じる劣等感が原因で自分自身の心や精神を蝕むことが実際にあると知ることが心の癖が変わる一つのきっかけになります。
そして、大事なことは、思考では人と比べる癖は直らず、心の痛みは和らげることができないことです。
人と比べても意味がないことを重々承知している人でも、人と比べてしまって落ち込み辛いこともあるでしょう。
冒頭でお話しました通り、高齢の有名な心理学の教授でも比較してしまうのであれば、理論や知識は役に立ちません。
なぜなら理性で感情を抑えることはできないからです。
しかし、感情は一過性のもので思考という燃料を与えなければすぐに過ぎ去ります。
感情は体の反応を伴います。
人と比べることで起きる劣等感や自己否定の心の痛みを改善するには、体の反応を落ち着かせることをしなければなりません。
脳の中の「戦うか逃げる」闘争逃避反応を鎮める自分なりの方法を見つけると今までとは違う脳の神経回路を開発しストレスに対応することが上手くなります。
*事故や虐待などの明らかなトラウマだけでなく、家族の愛着問題でおきる感情的に寄り添ってもらえなかった心の小さな傷がたまってトラウマになっている蓄積性の場合など、神経系に未完了の感情のエネルギーが残っているために、自己叱責のような悪循環をとって強いストレスになることがあります。
そのようなケースはセルフワークは難しく専門家の助けを求めることをお勧めします。
当サロンでもご相談を承っておりますのでお気軽にセッションをお申込みください。