アンガーコントロールはやり方を間違えると危険!?

アンガーマネジメントの危険性とは
アンガーコントロールを間違うと健康被害も!?

バーバラブレナンヒーリング みか月と三ツ星のブログは前回に引き続き怒りがテーマです。
アンガーマネジメントで間違いやすいアンガーコントロールと抑圧の違い、そして間違ったやり方が原因で起こる健康被害について。
また、怒りの脳と体のメカニズムについても触れていますので、感情と心を深く学びあなたの健康と愛のある人生に役立てて下さいね。

アンガーマネジメントは良いことばかりなのでしょうか?危険性があるとしたらそれは何でしょうか?
アンガーマネジメントで間違いやすいのは怒りを抑圧することです。
抑圧された怒りは、不安や抑うつの根本的な原因となることがあります。正しい方法でアンガーマネジメントしなければこの種のエネルギーは強いため脳への負担が大きく、心身共に健康を害する可能性もあります。
また、適切に処理されていない怒りは潜在意識の中に蓄えられているため、何かのきっかけで表面に出てきます。
皮肉的な振る舞いや批判的な考えとして違う方法で発散して人間関係を乱し、思考や行動パターンに影響を与えます。

その他にも、感情の抑圧は健康に影響を及ぼし身体的問題を引き起こします。感情は脳の最初の経路を通過しますが、怒りの強いエネルギーを押し込めてしまうことで、その部分でクラッシュがおきます。
それによりブレインフォグと呼ばれる頭にもやがかかったようにぼんやりする症状や、良く休んでいても眠たくなる、体の疲れとは違う疲労感でやる気がおきない、無気力の原因などになることもあります。

抑圧によって長期的で慢性的な怒りは、高血圧、心臓疾患、頭痛、皮膚疾患、消化器系疾患などの原因になることがあります。

さらに、抑圧してアンガーコントロールすると、怒りが処理されているわけではないので、弱者に対するパワハラやモラハラなどの原因になるかもしれません。

怒りのコントロールと抑圧との違い

自然な感情の怒りを感じないようにするには無理があります。ただそれを表現するかしないかはコントロールできます。
要は怒りを感じても良いが、相手や物に自分の感情をぶつけないようにすることが怒りをコントロールすることと抑圧との違いです。

防衛反応の怒りは動物を見ると明らかなように、自然な反応では戦うことになりますので、現代社会で古い脳の機能の戦いモードそのままに身を任せることは是非とも避けたいものです。

どうすれば
コントロールが出来るのか?と不思議に思った人も多いはずです。
一度経験すればそれがどんな感じかが分かります。ぶどうの味を知りたければ実際ぶどうを食べないと分からないのと同じですね。
試しに怒りを感じた時何もせず出来るだけ何も考えず全身に走るエネルギーが流れ去るのをただただ見守ってみましょう。

感情のエネルギーが流れるのはたったの数分間です。怒りのエネルギーが流れ去るとスッキリして不快感よりも気持ちよささえ感じるときもあります。
経験上、怒りを感じているのに自分の気持ちを認識していない場合、または、怒っているけれど本当は悲しみや絶望感など違う感情の代用で怒りを感じている人は効果が得にくい場合があります。

アンガーマネジメントを本気で取り組みたい方はぜひ当サロン みか月と三ツ星で感情のコントロールを学んでください!

怒りやすい原因

慢性的にイライラしていたり、不機嫌だったりする怒りやすい人は「欲求不満に対する耐性が低い」と言えます。食事やホルモンの減少も関係しますが、遺伝的・育った環境・両親や人生経験からの影響・国民性などの違いのほかに、自分は欲求不満や不便、迷惑をかけられるべきではないと感じ、物事を冷静に受け止めることができない人もいます。
些細なミスを指摘されるなど、何か不当な状況に置かれた場合に特に怒りを覚えます。

なぜこのような傾向があるのでしょうか?

  • 遺伝的、生理的なもの

生まれつきイライラしやすい子供がいることや、幼少期からそのような兆候が見られることがわかっています。先祖代々続くトラウマの遺伝のブログをご参考下さい。

  • 家庭環境の影響

怒りやすい人は、破壊的で混沌とした雰囲気の家庭で育ち感情的なコミュニケーションに長けていない両親のもとで育ったことが原因の場合もあります。

  • 社会的・文化的な要因

怒りはネガティブなものと考えられがちです。私たちは、好ましくない感情の表現方法を身に着ける機会がありません。
そもそも、ネガティブな感情自体持つことを許されないことさえあります。感情は自然に湧きあがるもので、好ましくない感情だから持ってはいけないなど到底不可能です。
怒りを上手く表現するお手本を見たことがなく、怒りは表してはいけないと教えられてきました。
そのため、どのように処理すれば良いのか分からず、健康的に相手に伝える方法を学ぶことができないのです。

怒りのメリット・デメリット

怒りは感情の一つの表現ですが、破壊的な要素が強いために、注意が必要です。
怒りには建設的なものと攻撃的で悪影響を与えるものがあります。
怒りのメリットは、何かが正しくないと感じてよりよい環境をつくるために行動する原動力になります。
ですので、うまく管理されていれば、健康や対人関係に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。
むしろ自分の理想を明確にして仲間や家族と幸せな職場環境や人生設計をつくることに役立てられます。

しかし、怒りをどのように処理するかによって、健康と人間関係やパートナーシップ、社会生活全般に非常に重要な影響を与えます。

怒りのデメリット
はご存じの通り表現方法を間違うと、回りや相手も防御的になって怒りの連鎖が起こり関係が悪化します。

それだけではありません。
怒りのデメリットで注目したいのは、健康にも影響を与えることです。血圧の上昇、ストレスホルモンの分泌で胃腸障害や高血圧などです。怒りは健康問題や早死にとの明確な関係があります。

キレる人とお付き合いをしたい人はまれであることから社会生活にも悪影響があり友人、同僚、家族を遠ざけます。

このように、攻撃的な怒りは、早死にのリスクを高めるだけでなく、社会的孤立を高め、それ自体が深刻な病や死の要因となります。

怒りのメカニズム

怒りのメカニズムは脳内の扁桃体と深く関わっています。
扁桃体は、私たちの健康を脅かす脅威を特定し警報を発し、自分の身を守るための行動を起こすようにする脳の一部です。

この一連の反応は思考や判断を司る部分の大脳皮質に情報を伝える前に起こります。
どういうことかと言うと、自分の反応や言動が妥当かどうか自分では確認できないうちに行動を起こしてしまうということです。言い換えれば、私たちの脳は、自分のとる行動がどのような結果をもたらすかを考える前に、行動を起こすように仕組まれているのです。

攻撃的な衝動をコントロールするには練習と学習が必要です。アンガーマネジメントは講座や本を読んで身につくようなものではなく、日常訓練する必要があります。

感情が抑えられない原因

怒りの生理現象

感情は体の反応を伴います。怒りを感じると、体の筋肉が緊張し動悸や体が熱くなるのを感じます。
脳内では、カテコールアミンと呼ばれる神経伝達物質が放出され、数分間エネルギーの爆発が起こり、神経伝達物質やホルモン(アドレナリンやノルアドレナリンなど)が放出され、持続的な覚醒状態を引き起こして身を守る行動を促します。
意識が狭まり、怒りの対象だけに焦点が向き、戦うモードに入ります。

 

 

怒りが抑えられない原因

額のすぐ後ろにある脳の前頭前野は、感情をコントロールして判断を下します。
左の前頭前野は、感情のスイッチを切り物事をコントロールする実行的な役割を担っています。
感情をコントロールするためには、前頭前野が感情を担う扁桃体よりも優位にならなければなりません。
しかしながら、怒りを感じている時は戦うモードが理性よりも優勢でないと危険を避けることが出来ません。

感情が抑えられない主な原因の一つに生理現象が挙げられます。私たちの祖先は自然の脅威にさらされていたので、生命を最優先する生物学的な構造で強い感情は理性と繋がりにくくなっているのです。

脳の構造上、アンガーマネジメントやアンガーコントロールは学ぶ必要があります。瞑想や体から心を変えるためのリラックス法(覚醒度を下げ、扁桃体の活動を低下させる)や、認知的コントロール法(感情的な反応を抑えるために判断力を使う)などの方法があります。

残念ながらいずれも練習が必要です。例えば一度瞑想を練習したらすぐにアンガーマネジメントの実践が出来るようなものではありません。

最後に

自分は正当な理由で怒っていると考えがちです。自分や自分の地位、家族や今の環境を守るために怒りを覚えるからです。
しかし、それは本当でしょうか?
自分のことは分からないものですが、周りをみると「なんであんなことで怒るのだろう?」「けなしたわけではなくて、むしろ良かれと思ったから言ったのに。」といった憤る必要のないことで激怒している人たちが少ながらずいます。

人間関係でちょっとした行き違いで喧嘩や摩擦が起きることはよくあることで、アンガーマネジメントやアンガーコントロールがあなたのご家族や職場そして、住みやすい世界をつくる答えの一つになると思います。

当サロンみか月と三ツ星のアンガーマネジメントでは3つの方法で怒りを変容していきます。

脳の興奮を静める方法
トリガー(感情が高まる原因)を減らす方法
怒りを発散させる方法

あなたの健康を害し、関係が険悪化する言動をより建設的で健康的な方法で表現する当サロンのアンガーマネジメントを受けてみて下さい。

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