自分を知る心理学-シャドウ

#自分を知る #シャドウ #心理学
HSPやエンパス、アンガーマネジメントに効果があるシャドウについて

他人に気を使いすぎて疲れる人、他人の言動を読み取って自分を後回しにするHSPのあなた、人間関係がしんどくて嫌になっている人、その逆で自分の怒りや感情をコントロール出来なくて自分に嫌気がさすことがある人にも知って頂きたい今日のテーマはシャドウです。
敏感体質でHSPだからどうにもならないと思っていても、諦めないで下さい。
アンガーコントロールに効果を感じない人も今日のテーマで根本原因が分かり憑き物が落ちたように変化するかもしれません。
そもそも、なぜ私たちは重要でないことでも、こんなにストレスを感じるのでしょうか?

その答えの一つが心理学で言うシャドウです。
自分を知るためのツールとしてはこれほど的を得たテーマはないのかもしれません。

意識している心理の奥に潜むあなたの一部を知るとより自由が待っていますよ!

あなたは自分自身がどんな人か分かっていると思いますか?
占いや性格診断などが相変わらず人気があることをみると、外から見える自分と自分はこんな人だと感じている自己像とのギャップを理解したいと思っている、或いは、そもそも自分の性質を把握してないんじゃないか、と感じている人もいるようです。

その理由の一つに周囲に適応するために身に着けている仮面、マスクセルフと呼ばれる社会生活を過ごすために人から受け入れられるよう振舞う自分の副人格があります。また一方で、他人から受け入れられないだろうと想定していてごく一部の人には表す自分がいて、もしかしたら家族にさえも出さないようにしている自分もいるかもしれません。
そして、意識的に全く自分でも気づいていないシャドウのあなたがいます。

自分の影、シャドウは最初無意識です。自己認識する努力を通してのみ、やっと自分のシャドウに気づくようになります。
なぜシャドウを知る努力をした方がいいのでしょうか?
なぜなら、あなたの気づいていない動機が潜み、ストレスを増やし、人生で悩み事やトラブルを引き起こすからです。
なによりあなたの魅力を半減し、才能を制限し、人間関係を希薄なものにして健康をも害します。
自分の振る舞いの元になる、気付いていない動機や意図は潜在意識や無意識と呼ばれる次元にあり、驚くことに93%が潜在意識でわずか5~7%が意識されている部分だと言います。
自分を快適に、そして身の危険が及ばないよう社会に適応した振る舞いをしているのにもかかわらず、誤解され問題を引き起こすことが度々ありませんか。
そこには無意識の意図が働いていて、少なからず影響を与えているのですが、シャドウとなっているので私たちは気づきません。
無意識のシャドウを理解して初めて自分の苛立ちや相手への不満、疑いを解決へと導いてくれるのです。

心理学でシャドウと呼ばれる「影」の自己とは何でしょうか?
シャドウは、自分では認めたくないため抑圧してきたあなたの人格です。
 多くの人が自分のシャドウをネガティブだとか、短所だとか嫌な部分だと否定的に捉えていますが、これは実際には真実ではありません。
シャドウはあなた自身が自分について暗くて弱い、醜いものだと知覚し思い込んだために影へと押しやったものなのです。
外で表現している外観のあなたの性格、明るさ、自信、優しさ、親切心、強さ、柔軟さなどの下に他人から拒否されると感じる態度、性格、疑り深さ、陰鬱、または不安などの特徴を持つシャドウがあります。
しかし、その感覚は必ずしも正しいとは言えません。次にその例を見てみましょう!

マイナス思考の原因とマイナス思考を克服する方法:
プラス思考になる方法とは?

HSP・エンパスの原因-シャドウ

私は小さいころ母から喜怒哀楽がなく可愛げがないと言われました。そのせいでじっくり物事を考える資質や無感動は良くないことだと思い込み、その性質が現れないように蓋をしてしまいました。
私のシャドウとなったこの資質は自分の感情に正直になると人から受け入れてもらえないという信念、ビリーフをつくり、他人の感情を優先する一つのきっかけになっていました。
私が、HSPやエンパスの特質である人の気持ちに敏感になった理由は他にもあります。
私の母は非常に幼いころに母親を亡くし、後妻となった人は次々と子をもうけて、子沢山でした。
母だけが血の繋がりがなかったので、何か問題があると、その継母は自分の子供たち、特に最初に生まれた女の子は唯一女子一人だけだったので、長女の実子だけを非常に厳しく怒っていたそうです。
私の母の行動や考え方の規範になるロールモデルとなったその継母の教育で、母は自分の子供を愛するがゆえに厳しく叱るというスタイルを潜在意識深く取り入れたようです。
母はきっと自分は家族の一員として受け入れられていないことを理解していて寂しかったのだと思います。
そのせいで私をひどく叱ることが多く、私はいつ怒りの矛先が自分に向けられるのかが恐ろしく、母の顔色を見て機嫌をとる事が私の性質の一つとして根付きました。それがHSPとエンパスの能力を鍛えたのです。

HSPセラピー&エンパスセラピー

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シャドウビリーフと痛み

シャドウに痛みは付いて回ります。
幼いころ過酷な運命を背負った母のシャドウは「甘えてはいけない」であったのではないかと思います。
甘えは自分の弱さを認めることであり、子沢山の継母のもとで弱さを感じていては生きていけないと本能的に感じたのでしょう。
私を甘えさせることは自分の心の傷を思い出させます。
幼いころ母親がいないこと、年相応な甘えを知ることが出来なかった痛みは相当なもののはずです。
「家族愛があるからこそ怒ることが出来る」という無意識のシャドウビリーフの奥には今でも表現されていない痛みを抱えたシャドウがあることでしょう。

母の場合は、甘え、弱さを持つと生き残れない、その結果人間らしい弱さや甘えは隠され、否定されシャドウとなり、その母の影響を受けた私は自分の感覚を信じるよりも人の感情を優先させることこそが生き延びる手段だと信じたのです。
私のもっと下にある無意識のシャドウは「自分は愛されるに値しない存在だ」です。
このビリーフはあまりにも痛いので、当然隠され抑圧しなければなりません。それは全く意識に現れないシャドウビリーフとなります。その痛みの強さに応じてストレスや悩みも強くなります。

誰しも愛されるために自分はどのような振る舞いをすべきか、幼いころから試行錯誤していきます。
これが、自分らしさとして定着していきますが、抑圧されたシャドウは決して消え去ることはありません。
時には不機嫌な、自分勝手な、人を羨み、わがままな自分はある時ふいに現れ、捻じれた形で姿を現します。
怒りとなり、相手を非難し、時には敵対心を隠す親切という外見を取ることもあります。

それも人間らしい一面と流すことができればいいのですが、普段その秘めた面を嫌っている自分は自分の行為を許しがたく、恥の感覚として知覚する、もしくは、自分を責める原因となることもあります。
もちろん、投影と姿を変えて、相手の中に自分が嫌っている影の側面を見て非難し、誤解し、相手の欠点だと許せない気持ちになることもあります。

シャドウを知ることのメリット

シャドウを理解すると自分が何に恐れているのかを理解して、怖れを感じるほど醜く酷いものではないことが分かります。
最初は自分がそのような要素を持っているとは、にわかに信じがたいかもしれません。
それでも、そのほんの少しでもその認めがたいところを認めたら抑圧の蓋が開き、重くなったエネルギーを開放することができます。
重くなったエネルギーは、よどみ、暗く、重く、体と心を蝕んでいきますが、風穴を開けるとよどみは外へと排出されます。
エネルギーは川のように流れさせなければ、バケツに貯めた水のように次第に腐っていきます。
それが新陳代謝を不活性化して特定の場所に不調として現れます。
冷蔵庫に何十年も放っておいた小さなカビが生えたものがあったとします。中身を確認したい気持ちと片づけたい気持ちに揺れ動き、カビを怖れて置いたままにしているうちにそれについて考えることさえ恐怖心を感じるかもしれません。
私たちのシャドウも同様です。
シャドウが意識へともたらされると、仮面をつけているマスクの一部が剥がれ落ち、あなたの自然な美しさが姿を見せます。
何よりも、自分が自分を隠す必要がないのは本当にリラックスできるのです。
もちろん、シャドウだった部分を人に見せ話さなければならないことなどありません。ただ、自分が自分を怖れる必要がないのは心が安らぐものです。
そして、人の中に見ていた自分の否定的な一部が気にならなくなり、自分のシャドウを認めれば認めるほどアンガーコントロールも効果を発揮します。
HSPやエンパスも自分が本当に怖れているものが何かを知ると、相手の感情を読み取り相手を優先することが減ります。

*次のブログではさらにシャドウについてお伝えします

最後に

シャドウを知ったからといって、あなたが、あなたらしさを失うものではありません。むしろ今まで光を当てていなかった人格の面の伸び代が増えあなたに深みが加わるということです。
深層心理を理解していない人や自分の痛みを癒すプロセスをしていない人にはシャドウワークは返って痛みを増すことになることもあります。
あなたをもっと自由に、人間関係を楽に、自分の能力を制限しているビリーフを解き放ちたい方はご相談ください。
アメリカの大学バーバラ・ブレナンヒーリングスクールで4年間学んだエネルギーヒーリングとカウンセリングやコーチングで人生を好転するお手伝いをいたします。

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