自分に厳しくするのを止める方法

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自分に厳しい人が楽になるための方法

TVにくぎ付けになったカーリングの試合。その夜にはお風呂の床を必要以上に素早く何度も擦っている自分にハッと気づき、脳の学習メカニズムは本当によく出来ていることに感心しています。

さて、もうちょっとでメダルの色が変わった試合がちらほらありましたが、そのオリンピック選手達へのインタビューで気づく事がありました。
彼らの発言の多くがもう少しで上のメダルが取れたと考えず、自分の頑張りを認めて満足していることです。
一流選手とポジティブ思考の深い関係を改めて考えるきっかけとなりました。

そこで今回は自分に厳しい人、特に自分を責めてモチベーションを高めている人のためにそのメリットとデメリットを考え自分に厳しくするのを止める方法についてです。
また、私たちも日頃のパフォーマンスを向上させるために意識をどのように使うと良いのかヒントを探します。

自分に厳しい人は自己批判がより自分を高みに連れて行ってくれると信じていることが自分に厳しくなってしまう一つの要因になっていることが考えられます。
表面的には自分に厳しいことによるメリットのように感じられます。
特に人よりも業績を上げている、そつなくこなすタイプの方で尚且つ自分に厳しいなら自己叱責が自分磨きの方法として効果を上げてきたのではないでしょうか。
自分を責めることでモチベーションを保ち目標に向かって実行できるように自己強制しているタイプです。

自分に厳しいことのデリット

自分に厳しいデメリット・・ストレス

自分に厳しくすることでやる気を引き出す方法は大きなメリットがあるように感じますが、過剰な自己批判はモチベーションを下げるだけでなく、脳を抑制して先延ばしという逆の結果をもたらします。

これまでもストレスが及ぼす体と心の悪影響について投稿してきましたが、自分に厳しくしてあえてストレスを与えることは長い目で見ると長期的にストレスホルモンの分泌を促進し心身ともに病気の原因になる可能性が高くなりデメリットの方が大きくなってきます。

自分に厳しいデリット・・脳の習慣化

脳は何度も考える事や習慣化した体の動かし方、物事に対する判断基準を繰り返すことで神経回路を強くします。すると、それらはすべて無意識で考え行動する基盤となるのです。
物事を考える方法、行動パターン、自分では意識していないうちに良し悪しを決め否定的な感情が誘発される状態になる脳のシステム化です。

ある人は自分が嫌な気分になったのは、あの人のせいだと深く考えずに人のせいにします。
またある人は、相手が怒っているのは自分のせいだと理由も原因も分からないまま自分を責めます。
このような決めつける無意識のパターンがあり、だれもが持っている心の習慣です。

自分を叱責するタイプも相手に自分の感情の責任を持たせるパターンもストレスが強く心と体によいわけがありません。
自分に厳しくすることでモチベーションを上げる人も程度の差はあれ、ストレスがかかります。

このような行動と思考の強い神経回路パターンが出来てしまうと変えることは非常に難しくなります。
また、より良いパフォーマンスにはバランス感覚と平常心、そして集中力が不可欠です。

自分に厳しい自己叱責タイプの向上心は戦うか逃げるかの脳の部分を使うことになり、パフォーマンスで最も使いたい前頭前野にアクセスする脳内環境を作りません。
そのうえ、満足いく結果を望むたびごとに、自分に厳しく自分を責めることで成し遂げるといった無意識のパターンがパフォーマンス以外の人間関係など人生全般に波及します。

自分に厳しくするのを止める方法

自分に厳しくする効果が真実かどうかを認知する

自分に厳しくするのを止めるには、本当に自己叱責が自分に役に立っているのかを調べる必要があります。

私たちの多くは子供のころに追い詰められたために何かを成し遂げた経験があります。
例えば、夏休みの宿題や学生時代のテスト勉強などです。
追い込まれて頑張ったことが、良い結果を出したと感じたことがなかったでしょうか?
もうダメだと思ったのに、逆に上手くいったと思った経験やそこから解き放たれた時に感じた解放感など、その成功体験が自分に厳しくすることのモチベーションになっていることがあります。
しかし、これがくせものです。
追い込まれた結果ではなく、集中して行動した成果であり、信じられないかもしれませんが、行動する喜びとやればできる自信であったりします。
自分に厳しくする代わりに、先延ばししたい気持ちをこらえ、ほんの少しでも毎日行動することで、結果がでます。
内なる抵抗に打ち勝つことこそが、真の自分に厳しいことになり、毎日ささいなことでも実行を重ねると過去につくり上げた神経回路から新しい健康的なやり方に変え、脳のシステムを変えることが出来ます。

自己批判せずに向上心を保つ

努力家で尚且つ自分に厳しく自己批判するタイプは自分自身を強制的に目標に向かわせる戦略として自分に厳しくする方法を使っているかもしれません。

自己批判せずに向上心を保つ方法がいくつかあります。
ストレスを減らし自分に優しく同時にもっとパフォーマンスを上げるために次のことをお試し下さい。

自分を楽にする実践方法

1.自分を否定する人格に名前を付ける

自己否定する人格と距離を置くために、習慣化したマイナス思考を擬人化します。

ダメな自分、何をやってもうまくいかない私と考えるのは脳の思考の癖であって、自分の全人格とは違うことを認識するために擬人化を利用します。
思考と一つになってしまうことを避け否定的な考えを冷静に受け止めることを促進します。

例)
やらなければならないことを先延ばしする自分をダメな奴だと思ってしまう癖があるなら、「のび太君」など、自分の感覚にぴったりくるような名前をつけてみましょう。

まだ起きていないことを想像してネガティブになってしまう時には、「善逸ちゃん」など、アニメのキャラをとってもいいですし、そのまま「心配性さん」と名付けても大丈夫です。

同時に上手くいっている自信のある人格を見つけたらそれに対しても名付けてみましょう。

冷静な時に自分自身の人格を振り返ってみるとあなたにはいろんな面があることに気づかれることでしょう。
自分を心地よく素晴らしく感じるときと否定的な感情を持つときがあり、両方ともあなたが考える自分です。
私たちの中にある人格の多様性もシナプスの繋がりが関係します。ある出来事では脳の特定の記憶ルートを通り、それに伴い化学反応が起き体の反応と感情が発生します。
脳のどの部分を通っているかによって、良い感情がうまれたり、不快な気分をもたらしたり、その人独自の思考回路があります。

望む人格を成長させたいのであれば、より多くあなた自身にその良い面を認識させてあげ脳のその回路を強化することが大切です。
同時にマイナス思考になる脳内の回路を変える努力も必要となります。

2.心のモヤモヤを書き出す

思考を巡らし考え込まずにモヤモヤは書き出してその日のうちに処理してしまいましょう。
考えれば考えるほど思考が脳に定着して否定的に考える神経回路を強化します。
研究結果でも書き出すことで良い心理的効果が得られると証明されています。
日頃良い人であろうとする人にとっては、思いのたけを書くことも、批判的な自分が邪魔をして手が止まってしまうかもしれません。
こんなことを書く自分は悪い人間だ、弱いところがある、そんな考えが浮かんだら、それはあなたの思考パターンです。
気楽に自分を批判せず、良し悪しを付けずに紙に怒りやフラストレーションをぶつけて頭とエネルギーをきれいに浄化しましょう。

3.気長に自分叱責を手放す

自分に厳しいと感じたら、その都度手放し、「自分を信じる」ことに置き換えましょう。
習慣化を変えるには回数と時間が必要です。
気長に何度も自己叱責を手放し新しい習慣化を定着させましょう。

4.成功の幅を広げる

自分に厳しい人のハードルは人よりもかなり高い傾向があるようです。
人よりも時間がかかるけれど、丁寧な仕事をする人も素晴らしく、また短時間で集中して効率よく物事を運ぶことが出来る能力もかけがえのない資質です。
小さくても大きくても成し遂げることは成功であることを認識し、出来た自分をほめる習慣を身に着けましょう。
もちろん、人にはそれぞれ価値観があり、頑張っても評価が得られないことがあります。
人の価値観、あるいは自分の価値判断が正しいかどうかを気にせず、あなたが大切にしていることを成功としてみるとどうでしょうか?

子供のころ自分が作った作品に甲乙つけられた記憶が価値を判断するのは外だとしてしまうのも無理はありません。
しかし、生涯を終えるとき私たちがハートに持って帰れるのは自分の経験や喜び、そして満足感です。
人から得た称賛も一時の満足と幸福感で、感情は生きていますので長続きしません。
人から得るための努力ではなく、あなたを幸せにするために自分の努力と頑張りを成功として自分の内側を幸福感で満たしていきましょう。
また、内だけでなく外での大きな成功にもモチベーションが欠かせません。
行動するたびに小さな成功を味わうことで着実に目標に向かって進むことができ最終的には内外両方の結果をより早く得られます。

さいごに

私たちは皆かけがえのない存在ですが、なかなかそうは感じられないものです。
長い人生の中で挫折や恥を味わうこともあり、愛されるには特別でなくてはならない、失敗するとすべてを失う、など平常心では真実でないと理解していても、ほんのささいな出来事であるにもかかわらず、大きな挫折を感じることさえあります。
過去の嫌なイメージや心の痛みが影響して無意識的ではあっても恐怖心や不安を抱えています。
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