リラックスできないのは性格のせい?実は神経系の学習によるものです

リラックスできないのは性格ではなく自律神経の学習パターンが原因であることを解説する記事
頑張りすぎるのは性格というより、神経系の“記憶”かもしれません~神経系の学習と自律神経の働きに関する解説記事

「いつまでも頑張り続けてしまう」「リラックスできない」「瞑想がうまくいかない」——多くの方が抱えるこの悩みは、実はあなたの“心の弱さ”や“性格”のせいではなくその背景には、神経系が過去に学んだ“安心できないパターン”によるものかもしれません。この記事では、自律神経とインナーチャイルドの関係、瞑想が続かない理由、そして安心を育て直す方法について、心理学と身体感覚の両面から解説します。

「リラックスできない」「瞑想が続かない」「いつも頑張りすぎてしまう」—— そんな悩みは、あなたの“性格”や“意志の弱さ”によるものではなく、 神経系が過去に学んだ“防衛パターン”の影響かもしれません。

心理学で語られる「インナーチャイルド(内なる子ども)」とは、 幼少期に抑圧された感情や、満たされなかった欲求の記憶を指します。

これらの未処理の感情は、神経系に「安全ではない」という無意識のメッセージとして伝わり、 慢性的な緊張・肩こり・顎関節症・ほてりなど、 自律神経の不調として身体に現れることがあります。

つまり、今感じている不調は、過去の“感情の置き去り”によるものかもしれません。 それは、あなたが弱いからではなく、むしろ体がずっと守ろうとしてきた証です。

幼少期に学ぶ「安心の神経回路」と自律神経の乱れ

人は言葉を覚えるよりもずっと前に、親や周囲の大人の神経系を“まねる”ことで安心の感覚を身につけていきます。
しかしその時に十分な安心が得られなかった場合—— たとえば、親が多忙でスキンシップが少なかったり、親自身が常に緊張していたりすると、赤ちゃんは「どう落ち着けばいいのか」という方法を学べないまま成長してしまいます。

その結果、理由がわからないのに不安や緊張を抱えやすい神経系になります。
これは「愛情がなかった」という意味ではなく、ただ「安心する経験が足りなかっただけ」なのです。
こうした背景から、自律神経のバランスが乱れやすくなり、 肩のこわばり慢性的な肩こり、顎関節症、理由のない緊張などの不調として現れることがあります。

自律神経に影響する2つのルート

心理学の世界では次の2つの働き方がよく説明されます。

ボトムアップ(Bottom-up)
外部刺激(例:音や匂い)・体で感じた刺激(例:心臓のドキドキ)が体を通じて神経に伝わり、脳が「不安だ」と意味づけするプロセス。

トップダウン(Top-down)
思考や感情、特にネガティブな思い込みが神経系に影響し、体を緊張させるプロセス。

この2つが絡み合いながら、「休めない」「肩や首がこわばる」「顎が痛む」などの状態をつくり出します。

瞑想やリラックスが難しい原因|体の防衛反応との関係

「リラックスしてください」と言われても、うまくできない。 「瞑想」をしても、かえって緊張してしまう。 不安や緊張を和らげたくて瞑想を始めたのに、 「雑念ばかりで落ち着けない」「逆に不安になる」——そんな経験はありませんか?

それは、体が“安全ではない”と感じているサインかもしれません。

静かに座る瞑想は、副交感神経を優位にする理論上の方法ですが、 交感神経が過剰に働いている状態では、脳が「じっとしている=危険」と判断してしまいます。

つまり、瞑想がうまくいかないのは“当然の反応”とも言えるのです。

これは「安心の回路」が十分に育っていないためであり、 意志や努力だけで乗り越えられるものではありません。

まずは、「うまくできない自分」を責めずに、 その反応が“体の防衛”であることを理解することが、安心への第一歩です。

自律神経を整えるには、まず軽い運動や散歩から

  • 歩くことで「地面との接触感覚」や「呼吸のリズム」が整い、自律神経が安心を感じやすくなります
  • 軽い運動は、交感神経の“出口”をつくり、自然に副交感神経へと移行しやすくなります
  • 散歩瞑想やボディスキャンなど、動きながら行う瞑想は初心者にもおすすめです

肩こり・顎関節症の裏にある自律神経の乱れとカウンセリングの役割

肩こりや顎関節症といった慢性的な症状の背景にも、自律神経の乱れが深く関わっています。当サロンのカウンセリングでは、これらの症状の根底にある「安心できない神経系のパターン」に働きかけ、心と身体の両面から整えていきます。
実際のセッションでは、言葉だけでなく体の感覚や自律神経の働きを育む、次のようなアプローチを行っています。

-無意識レベルの自律神経調整
幼少期に学べなかった“落ち着き方”を、セラピストとの安全な関わりの中で自然に身につけていきます。

-思考パターンの見直し(認知的アプローチ)
脳と神経系の仕組みを学び自分を追い込むような思い込みを少しずつゆるめ、自律神経への影響を減らしていきます。

-体感ベースの調整
ボディスキャン・トラウマ解放ワーク・ソマティック・呼吸法・眼球運動などを駆使して体を緩めながら「安心できる新しい神経回路」を育てます。

インナーチャイルドの癒しと自己統合 
(内なる異なる価値観や感情を持つ“自分の一部”との対話)

私たちの心の中には、さまざまな“自分”が存在しています。抑圧された感情や葛藤を抱えたその声に耳を傾け、対話を通してケアしていくことで、安心感と深い自己理解が育まれていきます。

このプロセスでは、癒しを必要とするインナーチャイルドだけでなく、その子を守るために周囲と戦い、時に問題行動を起こす“もうひとりの子供”にもアプローチします。内面での葛藤を丁寧に統合していくことで、自分自身への思いやりと安定した感情の土台が築かれていきます。

これらのワークは、単なる対話にとどまらず、心と身体の両方に働きかける統合的な方法です。そのため、深くパワフルな癒しの体験が期待でき、自分自身との関係性を優しく再構築することにもつながります。

自分でできるミニワーク

-呼吸とボディスキャン
まず呼吸に意識を向け、息の流れを観察します。そのあと足先から順に「今どんな感じがする?」と意識を向けるだけで、自律神経は落ち着いていきます。それは危険を感じる脳の部分を落ち着かせるからです。 

-呼吸法
ボディスキャンのほか呼吸を使い自律神経を調える、「4-7-8呼吸法」や「ボックスブリージング」があります。

ストレスケアに効果的| 自律神経を整えるおすすめ呼吸法2選

日々のストレスや不調を感じたとき、自律神経を整える「呼吸法」は手軽で効果的なセルフケアのひとつです。ここでは、特におすすめの2つの呼吸法をご紹介します。

1. 4-7-8呼吸法|副交感神経へのアプローチ

4-7-8呼吸法|副交感神経を優位にして深いリラックスへ
4-7-8呼吸法は、アメリカの医師アンドルー・ワイル氏が提唱した呼吸法で、不安感の軽減や入眠サポートに効果的とされています。

✅ やり方
息をすべて吐き切る。

鼻から4秒かけて息を吸う。

7秒間、息を止める。

口から8秒かけてゆっくり息を吐く。

これを1セットとし、最初は3〜4セットから始めましょう。

✅ 期待できる効果
副交感神経が優位になり、心拍数が安定

不安感や緊張の緩和

睡眠の質向上

寝る前や不安を感じたときに取り入れると、心身が落ち着きやすくなります。

2. ボックスブリージング|集中力とストレス耐性

ボックスブリージング|集中力とストレス耐性を高める
ボックスブリージング(Box Breathing)は、米海軍SEALsなどがメンタル強化のために活用している呼吸法です。緊張時や集中力を高めたい場面におすすめです。

✅ やり方
鼻から4秒かけて息を吸う。

4秒間、息を止める。

口から4秒かけて息を吐く。

4秒間、息を止める。

このサイクルを数回繰り返します。

✅ 期待できる効果
呼吸のリズムが整い、自律神経のバランスが安定

頭がクリアになり、集中力が向上

ストレス耐性の強化

プレゼン前や緊張する場面で活用すると、心を落ち着けながら冷静さを保てます。

まとめ|呼吸法で自律神経をセルフケア

どちらの呼吸法も、自律神経の乱れによる不調やストレスに対して、日常的に取り入れやすい方法です。目的に応じて使い分けることで、より効果的なセルフケアが可能になります。

深いリラックス → 4-7-8呼吸法

緊張緩和・集中力回復 → ボックスブリージング

呼吸は「今この瞬間」に意識を向けるためのツールでもあります。ぜひ、あなたのライフスタイルに合った呼吸法を取り入れてみてください。

最後に|安心は「練習」で身につけられる

自律神経の乱れからくる肩こり・顎関節症・ほてり・慢性的な緊張
これは「気の持ちよう」や「性格の弱さ」ではなく、幼少期からの安心の回路と深く関わっています。
「私は無条件の愛を受けられなかったのかもしれない」 「あるがままの自分を認められない」と悩む方は少なくありません。
しかし、それは“愛がなかった”のではなく、自律神経が安心を学ぶ機会が少なかっただけなのです。

「私は無理をしていたのかもしれない」
そう気づいた瞬間から、神経系は少しずつ変化を始めます。

安心は、大人になってからでも育て直すことができるスキルです。
そのサポートをするのがカウンセリングの大切な役割です。

ご予約はこちらから|サロンのサポート

無理のないペースで「安心」を育てる一歩を踏み出したいと感じられた方は、 ぜひ一度セッションを体験してみてください。

当サロンでは、専門的なカウンセリングを通して、 無意識に身についた緊張のパターンをやさしくほどきながら、 安心を少しずつ体に取り戻していくサポートを行っています。

その結果、肩こりや首のこわばり、顎関節症による違和感、 理由のない不安や緊張が和らいでいく方も多くいらっしゃいます。

記事の最後に「予約ボタン」をご用意しています。

また、4〜6か月間集中して目標達成を目指す「パワーセラピー」をご検討中の方には、 1時間の無料セッションもご案内しています。

肩こり・顎関節症・ほてり・慢性的な緊張など、 自律神経の乱れによる不調でお悩みの方は、 安心を取り戻す方法を一緒に探していきましょう。

安心は、誰でも後から育て直すことができます。 あなたも、一人で抱え込まずに、少しずつ体と心をゆるめていきませんか?

コメント