自分の気持ちがわからなくて焦る夜に|体から緊張を解き、心に余白を作る3分ワーク

感情がわからない人のためのセルフケアとマインドフルネスをテーマにしたイメージ画
感情を無理に感じようとしない、やさしいセルフケアとは

本記事は「感情がわからない」をテーマにしたシリーズの第4回(最終回)です。

この記事でわかること

  • 感情がわからないときに無理をしない理由
  • 神経系を整えるマインドフルネスの方法
  • 呼吸が難しい日の代替セルフケア
  • よくあるつまずきへの対処法

感情に関するシリーズ記事

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第4回:感情とつき合うためのセルフケアとセルフワーク(本記事)

感情とつき合うために大切なのは「整える」という視点

感情がわからないとき、「もっと感じなければ」「気づかなければ」と頑張るほど、かえって苦しくなることがあります。

第4回(最終回)では、感情を無理に引き出すのではなく、体と神経が“感じられる状態”に戻るためのセルフケアとして、マインドフルネスを取り上げます。

ここで大切なのは、マインドフルネスを「感情を感じるための練習」にしないことです。
この回では、日常の中で神経系をやさしく整えるための使い方に焦点を当てます。

感情がわからない時に役立つマインドフルネス

マインドフルネスというと、
「感情を観察する」「今の気持ちに気づく」といったイメージを持たれがちです。

ですが、感情がわからない状態にあるときに、
感情を観察しようとすると、かえってつらくなることもあります。

ここで大切なのは、
マインドフルネスの目的は“何かを感じること”ではないという点です。

目的は、体と神経が少しでも緊張から離れるきっかけをつくること。
その結果として、あとから感情が戻ってくることもあります。

体験談:必死にがんばった結果、心が動かなくなった1ヶ月間

💡「感情を引き出す」ことが逆効果になる理由

「もっと感じなければ」と願うほど、心に鍵がかかってしまうことがあります。実は、私自身もそうでした。

かつてヒーリングの名門「バーバラ・ブレナンヒーリングスクール」の1年生だった頃。私は立派なヒーラーになりたい一心で、必死に内省をがんばりすぎてしまいました。

その結果、ある日突然、心が完全にシャットダウンしてしまったのです。1ヶ月間、何も感じられない……。「病院に行かなければならないのでは」と恐怖を感じるほどでした。

今振り返れば、それは心が限界を超え、自分を守るために起こした「乖離(かいり)」という反応だったのだとわかります。うつの症状にも近い、非常に苦しい状態でした。

メッセージ:
感情のワークは、時として自分を傷つける刃にもなり得ます。何も感じられない時は、心があなたを一生懸命守っている証拠。無理にこじ開けず、まずは神経系をやさしく整えることから始めてくださいね。

やさしく整えるマインドフルネス・ミニワーク(3〜5分)

短時間で行える、負担の少ないワークです。

  1. 楽な姿勢で座るか、立ったままでも構いません
  2. 足の裏が床に触れている感覚に注意を向けます(約1分)
  3. 呼吸を変えようとせず、自然な呼吸をそのまま感じます(1〜2分)
  4. 体の中で「少しだけ楽な場所」があれば、そこに注意を向けます(約1分)

途中で思考が浮かんでも、止める必要はありません。
気づいたら戻る、それだけで十分です。

「何も起きなくてもいい」というセルフケアの考え方

ワークをしても、安心感や変化を感じない日もあります。

それはうまくできていないのではなく、体が安全を確かめている途中であることが多いのです。

もし途中でそわそわしたり、落ち着かなくなった場合は、
そこで終えても大丈夫です。

体を軽く動かす、立ち上がる、歩くなども、神経系にとって大切なセルフケアになります。

呼吸が難しい日は、左右交互の動きを使う

呼吸に注意を向けること自体がつらい日もあります。
そのようなときは、体を使ったシンプルな方法に切り替えてみてください。

たとえば、バタフライハグ(バタフライタッピング)は、左右交互の動きを使うセルフケアです。

左右交互の動きは、
神経系が過度な緊張状態から落ち着く方向へ戻るのを助けると言われています。

バタフライハグ(バタフライタッピング)のやり方はこちらの記事で詳しく説明しています。

ストレスに敏感な方が「ストレス耐性」を育む方法|自律神経から整える具体的アプローチ
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よくある疑問|マインドフルネスが難しいと感じるとき

「何も感じられないのですが、続けても意味がありますか」

感じられなくて大丈夫です。
マインドフルネスは「何かを感じること」が目的ではなく、
体が緊張から少し離れるきっかけをつくることが目的です。

何も起きない日があるのは自然なことです。

「思考が止まらず、呼吸に戻れません」

思考が浮かぶのは、ごく普通の反応です。
追い払おうとせず、「気づいたら戻る」という小さな動きだけで十分です。

戻れない日は、体を軽く動かす方法に切り替えても構いません。

「そわそわして逆に落ち着かなくなります」

それもよくある反応です。
神経系がこれまでずっと頑張ってきた証でもあります。

その場合はいったん終わりにして、
体を左右に揺らす、歩くなどの動きに切り替えると安心しやすくなります。

「毎日やらないと効果はありませんか」

毎日でなくて大丈夫です。
むしろ、できる日だけ、短くのほうが続きやすく、神経系にも優しいです。

セルフケアとしてのマインドフルネスと、サロンサポート

当サロンでは、ご希望に応じてマインドフルネスを一緒に行い、
日常生活の中でストレスケアとして活用できるようお手伝いしています。

その目的は「うまくできるようになること」ではなく、
安心できる関わりの中で、体と神経が落ち着く感覚を体験してもらうことです。

また、セッションで行ったセルフケアを、
日常のストレスケアとしてご自身で活用できるよう、
生活の中での取り入れ方もお手伝いしています。

特別編のお知らせ|感情の抑圧と体調・体の痛みについて

次回は特別編として、感情を抑えてきた経験が、
体調不良や体の痛みとして現れることについてお届けします。

感情の抑圧による体調不良や体の痛み(特別編)
(2026年2月8日公開予定)

感じられない時期があっても大丈夫です。
整えることから、ゆっくり始めていきましょう。

米国BBHS卒・4年間の専門課程修了ヒーラー
心理・スピリチュアル分野の専門家
Yayoi(バーバラ・ブレナン・ヒーリング認定)

米国フロリダ州のバーバラ・ブレナン・スクール・オブ・ヒーリングで4年間学んだエネルギーヒーリングを土台に、身体感覚のワークやパーツワークを取り入れたセッションを行っています。必要に応じて呼吸法も併用し、心身の安心や「生きやすさ」を取り戻すサポートを大切にしています。
開業12年、スクール在籍時から数えると16年間、個人セッションに携わってきました。現在も、海外の専門的なオンライン講座を通じて心理・神経系の学びを継続しています。
サロン「みか月と三ツ星」は兵庫県たつの市を拠点に、オンラインで全国の方へセッションを提供しています。
運営者Yayoiのプロフィールとサロン情報はこちらから。

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