昔昔の物語
人間が分かち合わないのを見ていた神様がある人にこう言いました。
その手にあるリンゴを分けて上げなさい。
その人の喜ぶ顔はあなたの心をリンゴの実よりも満たすだろう。
言われたとおりにしてみると、とても嬉しくなりました。
毎日、毎日そうするとだんだん自分のお腹が減っていきました。
だからもっともっとリンゴを分けてあげました。
いつしか心にポッカリ穴が開いたようになり、みんなの喜ぶ顔を見た時はとても気持ちがいいけれど、そのあと涙がこぼれました。
リンゴの木の下に座り天を仰ぐと神様がやってきました。
おまえは二重に罪を犯している。
だから罰として毎日ひとつ自分の大切にしているものを一人の人に伝えなさい。それも出来るだけ多くの人に。
言われるがままそうして3年経ちました。
ポッカリ開いた心は人の親切でいっぱいになっていました。
リンゴの下で天を仰ぐと神様がやってきました。
「私の二重の罪は何だったのでしょう?」そう神様にたずれると、神様はこう答えました。
「人がおまえに分け与える喜びを奪っている罪、そして、私の愛するおまえに愛を与えていない罪だよ」
そう言って神様は微笑み、リンゴの実を一つ私の前に置きました。
あなたは自分の望みを周りに伝えていますか?
自分にYes!って言っていいよ
自分のこと愛して良いよ
みか月と三ツ星 Yayoi